Androidアプリ / AI開発の裏側 / 試行錯誤

AIが「審査提出済み」と記録したアプリは、公開されていなかった

Androidアプリを個人アカウントでGoogle Playに出すまでの記録。組織アカウントを断念した理由、12人×14日のテスト要件、そして「提出済み」を「公開済み」と思い込んでいた見落とし。完了を実画面で確認する大切さの話。

2026-10-15

Androidアプリを作って、Google Playに出した。資格試験の過去問を、四択の問題集にして解くアプリだ。作るところから公開まで、ほとんどをAIのClaude Codeと一緒に進めた。

作るより面倒だったのは、公開までの手続きだった。そこで起きたことを、順番に書いておく。

会社名義で出そうとして、止まった

最初は、合同会社の名義で、組織アカウントを作ろうとした。ところが、組織で登録するには、D-U-N-Sナンバーという企業の識別番号が要る。調べると、取得に最大で27,500円かかることが分かった。会社用のメールアドレスも必要だった。

そこで、個人アカウントに切り替えた。ただし、個人アカウントには条件がある。製品版を出す前に、非公開のテストで「12人以上が、14日間以上」参加した実績が要る。

この人数は、事前に得ていた情報では「20人」だった。外部のAIにも聞いたが、12人と20人で意見が割れた。最後は、Play Consoleの実際の画面に出ている数字を見た。画面は「12人以上、14日間以上」だった。AIの答えが割れたときは、元の画面を見るしかない。

「審査提出済み」で、終わったことにしていた

非公開のテストを進めたあと、誰でも参加できる「オープンテスト」の審査に出した。AIは、10月10日の作業メモに「審査提出済み」と書いた。僕は、それで出したものだと思っていた。

あとで確認すると、オープンテストは公開されていなかった。インストール数の18は、非公開テストに参加してくれた人の数だけだった。一般の人には、まだ見えていなかった。

Play Consoleには、審査が通ったあとに、自分で「公開」を押す設定がある。僕のアカウントは、その設定がオンだった。審査が通っても、そのあとに「変更を公開」を別に押さないと、ストアには出ない。その操作が、押されていなかった。

AIの記録は、嘘ではなかった。「審査に提出した」ことは事実だった。ただ、知りたかったのは「ユーザーが入れられる状態か」だった。「提出済み」と「公開済み」は、別の状態だった。

教訓は、完了を実画面で見ること

この見落としのあと、ルールを1つ決めた。「審査に出した」で作業を終えない。公開の操作を済ませて、ストアの画面を実際に開き、アプリが表示されることまで見てから、完了にする。

その後、オープンテストは飛ばして、製品版に直接進めた。製品版は10月14日に公開された。ストアの公開ページを開いて、表示を確認してから、完了にした。

AIは、手順を進めるのは速い。でも、「ここまでやれば終わり」の線は、AIが勝手に引く。その線が、僕の知りたい線と同じとは限らない。完了の基準は、人間が先に決めて、AIに伝えておいたほうがいい。

最後のクリックは、人が押している

もう1つ、決まったことがある。公開や課金に関わる最後のボタンは、AIには押させず、僕が押す。AIの自動操作が、そうしたボタンを止める仕組みがあるからだ。最初は面倒に思ったが、今は、これでいいと思っている。取り返しのつかない操作の直前に、人間の目が1回入る。

まとめ

  • 組織アカウントは、D-U-N-Sの取得に費用と手間がかかる。個人で出すなら、12人×14日のテストが要る
  • 数字や条件がAIの答えと食い違ったら、元の画面を見る
  • 「提出した」と「公開された」は別。完了は、ユーザーの目線の画面で確認する
  • 取り返しのつかない最後のクリックは、人が押す

アプリは、Google Playで無料で公開している。紹介の記事は、こちらに書いた。

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